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スポーツの強豪チームの指導者が書いたものや、インタビュー記事を読むことがよくあ
る。強豪チームに共通するのは、
・普段の生活からきちんとできていることだ。ひたすら練習漬けの日々を送っているの
かと思っていたら、監督も一緒になって周辺地域の清掃をし、住民から感謝されたり
している。大酒を飲んで酔いつぶれるといった“武勇伝”は、強豪チームにはほぼ無
縁である。
・選手同士がお互い実力を認め合い、きついときは励ましあっている。2 軍でも3 軍でも
くじけず、並大抵ではない努力を重ねてきていることを知っているからだろう。監督
も、選手が「自分もああなりたい」と尊敬できるような指導者である。
主としてこの2つである。
こういうものを読むたびに、いま「働き方改革」の名のもとにハードワークが“悪者”
のようになっていることが残念である。
WBCの選手たちが見るからに仲がよかったのも、それぞれがものすごい努力を積ん
できたことをわかっているから、互いにリスペクトしあっているからに違いない。
ほどほどの仕事量、無理をしない仕事ぶり、“省エネワーク”の生活からは「リスペク
ト」は生まれないようがない。
学校も同じだと思う。「すごい先生だな」「頑張っているな」「常に生徒のためにと考え
ているな」……そんな先生がどれだけいるか。自分自身も常に成長しようとしているか。
そして互いに敬意を払えて、いい刺激をしあえているか。
先生が成長への努力をし、その日々の姿を見て、生徒も成長するのだ。
それが“強い学校”への道だと思う。
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