保護者のページ
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 ∩   《連載/第47回》
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 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
 
  東京都より、都内にある私立中学校の来年度募集状況が発表されました。
安田先生はさっそく、この数字を10年前と比較。変わったところ変わらない
ところがあり、そこから何が読み取れるかを綴っていただきました。
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    ■ 受験者は増えても募集人員は変化なし
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃先┃ごろ都生活文化スポーツ局から、都内にある私立中学校の来年度の募
┗━┛集要項が発表になった。生徒募集を行う学校数は、179校。募集人員
   の合計は前年度より(わずか)11人多い25,660人。

 内訳は、男子校35校、女子校78校、男女校(役所では共学校をこう表記し
ている)66校。男子校は女子校の半数もない。近県では男女校が多いが、都
内だけでは女子校の数が最多である。

 この機会に、2000年の数字を調べてみた(下段の表)。

          09年度          08年度
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   校種     校数   募集人員      校数   募集人員
   男子校   35校    6,553人      35校    6,611人
   女子校   78校   11,158人      79校   11,390人
   男女校   66校    7,946人      65校    7,640人
    計     179校   25,657人     179校   25,641人
 
          01年度           00年度
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   校種     校数    募集人員     校数    募集人員
   男子校   42校     7,311人     42校     7,311人
   女子校   90校    12,835人     90校    12,903人
   男女校   45校     5,604人     44校     5,504人
    計     177校    25,750人    176校    25,718人

┏━┓
┃意┃外なことに、校数は増加していながら募集人員は増えていない。また
┗━┛男子校・女子校が7校、12校も減り、男女校が21校も増えている。こ
の10年の間で募集人員はほとんど変わっていないのにその中身はずいぶん違
っているのである。 
                              ,−−、 
 受験者数は2000年度当時より大幅に増えているか     /      \
ら、厳しくなっている理由もこうした背景から分か   V・  ・V 
るのである。                   ω人=♀=ノω   
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(2008年11月10日配信)
 
 
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 ∩   《連載/第46回》
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 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
 
  公立中高一貫校の「適性検査問題」や難関中学の入試問題で注目される
『PISA型』の学力検査。もともと国際的な学力調査に用いられていたも
のですが、近年は他の私学にもじわりと広がっています。こうした傾向の背
景と家庭でできる『PISA型』試験対策について触れていただきました。
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    ■ 2009年入試では『PISA型』入試が増加
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃最┃近『PISA型』学力という言葉をよく耳にするだろう。PISA調
┗━┛査というのは、OECD(経済協力開発機構)が実施している国際学
力調査のこと。PISA調査は、学校のカリキュラムをどの程度習得してい
るかを評価するものではなく、「知識や経験をもとに、自らの将来の生活に
関する課題を積極的に考え、知識や技能を活用する能力があるか」をみるも
の。
 
 具体的には、
 
(1) 知識や技能を実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できる
    かをみる。
(2) 図表・グラフ・地図などを含む文章が重視され、出題の約4割を占める。
(3)「選択式」を中心にしながらも「自由記述形式」の出題が約4割を占め
   る。
(4) 記述式では、答えを出すための「方法や考え方を説明する」ことが求め
   られる。
(5) 読解力として「自分の意見を表現する」ことが求められる。
 
 という特徴がある。
 
 この調査(3年に1回)のたびごとに日本の順位が下がっていることが、
「学力低下」の根拠の1つとなっている。付け加えておくと、昨年から始ま
った文部科学省の全国学力調査は、国語・数学の問題は「知識」の「A」と
「活用」の「B」の2種類に分かれているが、B=活用は『PISA型』学
力の出題傾向を踏まえて出題されている。
 
┏━┓
┃こ┃こまで読んでお分かりのように、公立中高一貫校の「適性検査問題」
┗━┛や難関中学の入試問題はこの方向にある。が、2009年度入試に向けて、
難関校でなくても、『PISA型』の問題で入試を行うという学校が出てき
ている。
 
 こうした『PISA型』に対して家庭でできることだが、一例を挙げると、
新聞に出ている図表・グラフ・地図などを使って、「なぜそうなっているの
だろうね」「あなたはどう思うの?」「あなただったらどうする?」といっ
たような問いかけをすることが有効だ。といっても、こうしたやりとりがス
ムーズにできる子どもはごく一握り。大多数の子どもは黙ったままか、見当
ハズレのことを言うだろう。
 
 そうしたときに、怒ったり、すぐに答えを言ってしまってはこうした力は
つかない。辛抱強く子どもが発言するのを待つことが重要。ヒントを与えな
がら少しずつでも自分の頭で考えさせること。自分
なりの考え・意見を言うことができるように導いて       ,−−、 
あげたい。そうすれば少しずつ発言もできるように     /      \
なる。……日々のそうした積み重ねが、『PISA   V・  ・V 
型』中学入試問題への根本的な対応策だ。      ω人=♀=ノω    
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(2008年10月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第45回》
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 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  近年「特待入試」を導入する学校が増え、受験する生徒も増加していま
す。が、その制度は6年間を保証するものではなく、成績が落ちれば普通の
生徒と同じ扱いになるものがほとんど。したがって「『特待生』でなくなっ
たときにも通わせられるか」が肝要。安田先生はその辺りの事情を語ります。
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    ■ 「特待入試」が増えているが
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃大┃妻中野、東京純心女子など、2009年度入試ではじめて「特待入試」を
┗━┛導入する学校が増えている。
 
 ・中学受験の裾野が広がっているが、広がっているのはこれまで私立中学
  受験を考えていなかった家庭層。
 ・物価の上昇で、家庭の財布事情が厳しくなっていることに配慮。
 ・公立中高一貫校が増え、その受験者に併願してもらうために導入。
 ・「特待生」ということで、他校に持っていかれないための防衛策として
  用意。
 
 といったことが増えている背景だろう。
 
 親たるもの、わが子が「特待生」で合格してくれたら助かる、と誰もが思
う。「特待生」でなければ私立には進学させられないという家庭もある。だ
から、こうした制度のある学校だけを受験するという中学受験のしかたもあ
る。この場合には、子どもに「うちは『特待生』でなければ私立には進学さ
せられない」ということをハッキリ話したほうがいい。そのくらい大人扱い
してもいいのではないだろうか。
 
┏━┓
┃運┃良く「特待生」合格して、その後も常に成績良好で、学年が進んでも
┗━┛そのまま「特待生」でいられれば何も問題はないが、現実にはこんな
ケースもある。
 
「先生、今回のテストの成績で、来年度も『特待生』でいられますか?」、
定期試験が終わってしばらくして、生徒が担任のところに心配そうな顔をし
て尋ねてくる。「学年末の教員室では、最近こうした光景がよく見られる」
と、ある学校の先生が話してくれた。スレスレの成績の場合には、子どもに
はすごいプレッシャーになる。 
 
 だから、「特待生」でなくなったら退学させるしかないというようなギリ
ギリでの進学はやめたほうがいい。学校への納付金以外にも、通学の費用、
制服代、部活動の費用、学校行事の費用など様々な
費用がかかるので、ある程度の余裕を見てほしい。  
                                                  ,−−、 
 高校進学段階で、経済的な理由で公立に転出する     /      \
ケースも実際に目にするので、無理な進学はお勧め   V・  ・V 
できない。                     ω人=♀=ノω    
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(2008年9月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第44回》
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 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
 安田先生は、7月26日の朝日新聞「学校教育に対する保護者の意識調査」
にコメントを寄せています。が、新聞に出ていなかった『学校に期待するこ
との3位、4位が、「道徳」や「マナー」』に強い衝撃を受けたそうです。
親が子どもをしつけられない時代。一方で「わがままに育った子は受験を投
げ出したりしがち」といいます。なんらかの解決策はあるのでしょうか。
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    ■ 「しつけ」を学校に頼る保護者
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃7┃月26日の朝日新聞の朝刊に、朝日新聞社とベネッセの共同調査「学校
┗━┛教育に対する保護者の意識調査」が3面にも渡る大きな記事になって
いたのを読まれた方も多いと思う。その調査結果のデータは安田教育研究所
にも持ち込まれ、私も長めのコメントを寄せている。
 
 実は、新聞に載っていない部分で、私が驚いたデータがある。「学校にど
のような教育や指導を期待しますか」の項目で、「道徳や思いやりを教える」
「社会のマナーやルールを教える」が3位、4位で、ともに93%の保護者が
学校にやってほしいと答えているのである。
 
 3位、4位であるから、こうしたことの大切さを感じていることは大変い
いのであるが、大切さがわかっていながら、それらを自分たちではできない
と言っているのである。
 
 確かに、親子は、長年ひとつ屋根の下で暮らしてきて、出来上がってしま
った関係というものがどうしてもある。今になってお互いの口の利き方を変
える、習慣を変えるといっても、お互いが同時にそんな心境になるのは実際
のところ無理な面がある。そうしたとき、お父さん・お母さんの弟や妹が案
外有効だ。お父さん・お母さんより若くて本人に近いだけに、本人も心を開
きやすい。
 
┏━┓
┃事┃情を話して、お子さんに言いたいことを代わりに言ってもらう。それ
┗━┛だけでなく、おじさん・おばさんが気づいたことを遠慮なく本人に言
ってもらうようにする。社会性を養ううえでもとてもいいのではないだろう
か。
 
 自分に関心を持ってくれる人がいることをふだんからわかっていれば、注
意されたときなども素直に聞ける。ところがそうした人間関係を持ったこと
のない子どもは、見も知らぬ大人から注意されたりすると、とたんにパニッ
クに陥って、聞くどころか逆に攻撃的になってしまうことがよくある。
 
 ふだんからいろんな大人と接することに慣れていれば、大人からいろんな
ことを学べる。大人に心を開いている子には、大人の方も力を貸してくれる
はずだ。
 
 自分たちでしつけることが難しいならば、子どもが身近な大人と接する機
会をできるだけ作るようにするといいのではないだろうか。
 
 しつけができていない子、自分勝手で、わがままに育った子は、受験にお
いても模試などで不本意な結果が出たり、勉強が思う
ようにはかどらなかったりすると、受験を投げ出した
りしがちです。                        ,−−、
                             /      \
 そんなことにならないよう、早いうちに精神的にも   V・  ・V 
大人にさせたい。                    ω人=♀=ノω 
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(2008年8月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第43回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 
 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  中学受験への父親の参加が何かと話題になっています。しかも、その長
所より短所のほうが目に付くようになりました。安田先生は、学校選択は結
婚、あるいは登山に似て「本人の意向」が大切であると強調されます。
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    ■ 合わない靴では頂上までたどり着けない
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃最┃近、父親がわが子の受験に熱心に取り組むようになっている。幾つも
┗━┛の学校で、「学校説明会に皆勤(すべての会に参加)して、いつも最
後まで残って質問してくる父親がいた」という話を聞いたし、今年度入試で
は、1校につき合格は1つ取ればOKなのに、その学校の入試回すべての合
格を取ったという(まったく意味がない)、理解しがたいケースまであった。
 
 自分自身も中学受験を経験したという人が多くなっていることも、父親の
参加率の上昇と温度の高さにつながっている。
 
 最近、知り合いのお母さんからもこんな悩みを打ち明けられた。父親が、
会社で部下を評価するのと同じ感覚で、各校の偏差値、主要教科の授業時間
数、放課後の講習、長期休暇期間中の講習、教科書・副教材、国公立大学合
格者数、早慶上智合格者数、1クラスの人数……などの項目を設けた表を作
り、各項目の合計点の高い学校こそ間違いがないと主張するのだそうである。
 
 お母さんのほうは、学校が持っている教育上の工夫、生徒への温かなアプ
ローチ、生き生きしている在校生の姿……そうしたものから別な学校をいい
と思っていて、子どももその学校にいい印象を持っているという。
 
┏━┓
┃結┃婚でもそうではないだろう。若くして就職希望ランキング入りする有
┗━┛名企業の管理職、年収1千万以上、身長が自分より10センチ以上高い、
都心のマンションに居住……といった誰もがうらやむ好条件の相手でも、結
婚生活は5年で終結、などという話はザラにある。この父親が熱心に研究し
ている客観的条件も、所詮はその類いだと思う。
 
 それに、子どもは、「行きたい」学校があるからこそつらい勉強を乗り切
れるのである。実際、やさしい学校は軒並み不合格だったのに、偏差値的に
はいちばん高かった自分が入りたかった学校だけ受かった、というケースが
よくあるのだ。
                                ,−−、
 本人が受けたい学校を受けさせる―これが鉄則であ       /      \
る。また登山の世界では、「合わない靴では頂上まで   V・  ・V
たどり着けない」と言われている。            ω人=♀=ノω     
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(2008年7月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第42回》
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 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  「マニュフェスト」といえば、何年か前から選挙のときにつかわれ出し
た、いわゆる「公約」とか「宣言」といった意味をあらわすイタリア語。こ
の言葉が、私立中学の受験にも散見されるようになりました。しかして、そ
の実態は? 今回は、そんなことに関する安田先生のレポートです。
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    ■ マニュフェストが流行っているが・・・
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃数┃年前から、マニュフェストを掲げる学校が多くなった。新設校や大胆
┗━┛に学校を模様替えしようという学校が、今現在大学合格実績がないこ
とをこうした「目標値」で代理表現しているわけである。いわば白紙の状態
であるから、思い切った数字を掲げられる。中途半端に大学合格実績が出て
いる学校の場合にはこうはいかない。
 
 先にライバル校が40%と打ち出せば、いきおい後発校は50%とさらに
上を打ち出さざるをえない。こうしてマニュフェストはどんどんエスカレー
トする一方だ。
 
 保護者はこれを「期待値」とみなし、実際派手なマニュフェストの学校に
大勢の応募者があったりする。だから学校はマニュフェストを掲げざるをえ
ないという循環に入っているのが目下の状況である。
 
┏━┓
┃私┃などは長年大学受験のデータを扱ってきたから、「国公立・早慶上智
┗━┛50%、GIMARCH100%の進学率」はありえないことがわか
っている。が、保護者は単純に「目標は高ければ高いほどいい」と考えてい
るようだ。
 
 が、きちんと見てほしいのは、期待する数字そのものではなく(数字は先
にも言ったようにいくらでも作れる)、それを達成するために、どのような
取り組みを学校が考え、用意しているかだ。このことまでしっかり見て選ん
でほしい。
 
 もうひとつ大切なことは、生徒の実態に合っているかどうかということ。
ハードなカリキュラム、レベルの高い教材を並べるこ
とは机上プランでいくらでも可能だ。いくら立派なも      ,−−、
のでも、「画に描いた餅」では意味がない。わが子の    /      \
学力も客観的に見つめながらこうしたマニュフェスト   V・  ・V
を見ていただきたいものである。             ω人=♀=ノω 
--------------------------------------------------------------------
(2008年6月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第41回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 
 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  宗教上の理由から、日曜日の入試を避ける学校があります。来年は、ち
ょうど2月1日が日曜日。世に言うところの「サンデーショック」です。が、
ピンチはチャンスで、この「変化」については、捉え方次第では「プラス」
にも「チャンス」にも変えることができる……というお話です。
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    ■「サンデーショック」は「サンデーチャンス」と捉えよう
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃2┃月1日が日曜日に当たる来年は、2月1日に入試を行っていたプロテ
┗━┛スタント校の多くが入試日を2日に移動させるため、例年とはまった
く異なる入試状況になる。そのため、女子校を中心に、入試日程をどうする
か、合格発表数をどうするか……など、苦慮する学校が多数生まれる。その
ことを称して「サンデーショック」といってきた。一部では「ミッションシ
ョック」という言い方もされる。
 
 が、このことは学校にとっては「ショック」でも、受験生にとっては例年
だと併願できなかった学校が併願できるので(桜蔭―女子学院、雙葉―フェ
リス女学院といったパターン)、「チャンス」ということがいえる。だから
受験生サイドは「サンデーショック」でなく「サンデーチャンス」と捉えよ
う。
 
 この3月に3大受験情報誌の編集長が集まった安田教育研究所のセミナー
でも「サンデーチャンス」という表現が共感を得ていたので、今後は業界で
も「サンデーチャンス」が市民権を得るのではないだろうか。
 
┏━┓
┃プ┃ロテスタント校はみな動くと思っている方が多いが、プロテスタント
┗━┛(主義)の学校でも、聖学院(同じ学校法人の女子聖学院は動く)、
鴎友学園女子、香蘭女学校(同じ宗派の立教女学院は動く)、頌栄女子学院、
普連土学園、桜美林、玉川学園、アレセイア湘南は動かない方向と、プロテ
スタント校が必ず動くというわけではない。このほかの啓明学園、関東学院、
関東学院六浦、横須賀学院などは原稿段階では未定。
 
 一方、横浜雙葉はカトリック校なので動かす必然性はないのだが、フェリ
ス女学院と併願する受験生が増えることを嫌って、2日に動く。現段階では
未定だが、同じくカトリックの清泉女学院も従来どおりだと2日に動く。
 
 逆に鎌倉女学院、湘南白百合学園が1日に動くのは、フェリス女学院、横
浜雙葉、横浜共立学園、捜真女学校と4校も2日に入ってくるため2日のま
まだと競合して高い学力の生徒を取れなくなるためである。
 
 このように、単に宗教的な事情だけでなく、学力の高い生徒を取るという
入試事情から動くわけである。このほかにも無宗教の2日校が幾つも1日に
も参入するのは、学校が増える2日では学力の高い生
徒を大勢取ることは難しいからに他ならない。
                                ,−−、
 このように2009年入試は2008年入試とは異なる状況     /      \
になる。秋以降各校の動向をよく読んで判断していた   V・  ・V
だきたい。                       ω人=♀=ノω  
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(2008年5月10日配信)
 
 

・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
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 ∩   《連載/第40回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 
 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  主に「大学合格実績」を上げるため、私学のなかにはさまざまなハード
な指導を行っているとことがあります。保護者はそうした学校を評価し、志
望し勝ちですが、そのウラで生徒に歪みがでている実態もあります。今回は、
表面やオモテからでは分からない「数字」について……。
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     ■ オモテに出ない数字
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃今┃の時期、保護者のみなさんは受験予定校から各有名大学にどれだけ合
┗━┛格しているか、非常に気にされていると思う。当然、お子さんの将来
を思い描いたとき、わが子もその一員になれるよう望んでいるわけである。
 
 ただ頭の片隅に入れておいていただきたいことは、こうした明るいルート
の一方で、中学の段階で退学、卒業時に併設の高校に進めず他校へ転出する
ケースも少なからずあるということだ。
 
 したがって、大学合格者数だけでなく、中退していく人数(その理由)、
他校へ進学する人数(その理由)などにも関心を持ったほうがいいのではな
いだろうか。こうした点から学校が生徒をどのように考えているかわかった
りするものだ。
 
┏━┓
┃0┃時限もあり、放課後講習もある。レベルの高い教科書・副教材を使っ
┗━┛ている。夏休みも冬休みも長期間講習がある。保護者にはそうした学
校が歓迎されているが、ハードに勉強させる学校ほど、大学合格者数が急上
昇する一方で、生徒に歪みが来ている現実もある。
 
 学校の戦略が功を奏して評価が上がることが、わが       ,−−、
子の幸せに繋がるように思いがちだが、この2つはま     /      \
ったく別次元の話である。こうしたことも知った上で   V・  ・V
学校選びをしてもらいたいものである。         ω人=♀=ノω   
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(2008年4月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第39回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 
 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  今回は、年度によって大きく変わる受験状況について。来年はサンデー
ショックの年にあたります。保護者の情報収集の差がその結果に及ぶことも
多々あります。さて、第2作めの書き下ろし『中学受験 ママへの「個別指
導」』(学研刊)が出ました。本屋さんでご覧ください。また、講演会のお
知らせも下記に掲載しました。いちど参加してみてください。
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     ■ 年度で入試状況が大きく変わる学校がある
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃国┃立大学の後期日程が目下行われているところだが、それを除けば入試、
┗━┛シーズンも終わりを迎えようとしている。仕事柄、毎年中学入試の出
願状況をチェックしている。
 
 そうすると前年とまったく違う入試状況になる学校がある。2007年度入試
では500名台の出願だったものが、今年はなんと3000名もの出願があった学
校、昨年は90%以上が合格して不合格者は60名しか出なかったのに、今年は
400名以上の不合格者が出た学校……。
 
 1年でこんなにも変わってしまう学校があることを発見する。こうなると
合格レベルもまったく違ってしまう。前年なら間違いなく受かっていたもの
が落ちてしまう、逆に前年までなら受かっていない子が受かるということも
起きる。
 
┏━┓
┃入┃試にはこうした側面があるということを、これから入試を迎えるご家
┗━┛庭は知っておいていただきたい。入試には「絶対安全」はないのであ
る。
 
 それであるからこそ、受験生本人は入試当日に向けて最善の努力をするこ
と、親としては不測の事態に備えて万全の併願作戦を組む必要があること。
健康管理、精神面の安定を心がけることはもちろん、出願・入学手続きなど
の事務上の失敗も絶対しないようにすることが大切だ。
 
 年々、中学入試は親子の二人三脚(最近では父親も       ,−−、
含めた三人四脚)の色彩が濃くなってきている。そう     /      \
であるなら、来年のサクラの季節には三人そろって入   V・  ・V
学式に出席したいものである。             ω人=♀=ノω   
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(2008年3月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第38回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 
 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  現在、単行本の発行に向けて最後の追い込みに入っています。昨年の処
女出版『中学受験 わが子をつぶす親、伸ばす親』につづく今回の第2冊め
は『中学受験 ママへの「個別指導」』(学研/3月4日発行予定)です。ご
期待ください。さて中学入試も終わり、入学の準備の時期に入りつつありま
すが、「不本意な学校」に入学される保護者へのアドバイスです。
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     ■ 入学する学校を喜んであげたい
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃受┃験は、どこのご家庭にとってもビッグイベントです。受験生活が長く、
┗━┛大変であればあるほど結果への期待も大きかったと思います。それだ
けに、入学先が望んだ学校でなかったときには、どうしても「あれだけやっ
たのにこんなところにしか受からなかったのか」「まさか、こんな学校に行
くとは思ってもいなかった」、心の中にはこうした思いが生じてしまいます。
 
 が、親がショックを受けて立ち直れず、いつまでも引きずっていると、子
どもは自分が不合格だったこと以上に傷つき、入学を喜べず、当然積極的に
勉強する気も起きません。入学した学校が好きでなければ、友だち関係もう
まく行くはずがありません。入学先を聞かれるのが嫌で外出もしたくない。
小学校の卒業式にも出たくない。親がそんな姿勢でいると、お子さんを苦し
めるだけです。
 
┏━┓
┃私┃は仕事柄いろんな学校の先生とお話しする機会がありますが、しばし
┗━┛ば耳にすることが、「いつまでも本当はこの学校には来たくなかった
んだという気持ちでいる生徒がいて、そういう子は学業的にも伸びない」と
いう話です。そしてそういう子の場合は、たいていが親のほうがそのような
気持ちでいることが多いということです。子どもが学校に楽しく通え、入学
してから成長するためにも、一日も早く悔やむ気持ちはふっ切ってください。
 
私からお願いしたいことは、子どもの入学先を聞かれたときに、「恥ずかし
くて言えないわ」とは決して言わないでください、ということ。お子さんが
4月から通う学校なんです。堂々と校名を言いましょう。 
                                ,−−、
 私は長いこと受験に関わる仕事をしていますが、毎年     /      \
のように思い起こすのは、「人生万事塞翁が馬」という   V・  ・V
故事です。                       ω人=♀=ノω     
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(2008年2月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第37回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 
 l⊃ノ  ┃中┃学┃受┃験┃┃安┃┃田┃┃の┃┃目┃ ◎安田教育研究所    
/ /   ┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛  代表 安田 理
  
  いよいよ受験本番。受験生本人以上に親が一喜一憂して動揺しがちなの
が中学受験です。親の動揺がお子さんにいい影響を与えるとも思えません。
結果がどうあれ「人事を尽くして天命を待つ」の心境が必要。そして、すべ
てが終わったときどう向き合うべきか・・・“その時”へのアドバイス。
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     ■ 「がんばったね」
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃す┃でに埼玉や寮のある地方の学校の首都圏会場入試が始まっている。読
┗━┛者のなかには合格・不合格の報をいち早く手にされた方もいることだ
ろう。
 
 中学入試では第一志望校に受かるのは約3割。受験する学校自体が受験生
活に入った当初に思い描いていた学校とはずいぶん違ってきたり、合格して
も「いちばん入りたかった」学校ではなかったりするのが、多くの場合の現
実だ。
 
 近年の中学受験は、親も2年、3年と苦労してきているだけに、どこにも
受からなかったりしたら、怒り狂いたくなるだろう。たとえ受かっても、第
4、第5志望だったりしたら、ホッとはするものの、心底から喜べず、つい
「勉強しなかったからこんな結果になったのよ」「あのときもっと頑張って
おけばよかったのに・・・」といった言葉が口から出てしまう。
 
┏━┓
┃そ┃んなときは、自分の子ども時代のことを思い出してほしい。自分はそ
┗━┛んなにがんばっていただろうか。親の目から見たらとても満足できる
ものではなくても、最近のお子さんはこれまでとは違う表情を見せていなか
っただろうか。十分ではなくても、お子さんなりに少しは努力していたので
はないだろうか。どうしても不本意だった結果だけに目が行ってしまうが、
最近のお子さんの顔、姿を思い起こしてほしい。
 
 どんな結果になろうとも、どこにも受からず公立中学に進むことになって
も、進学先の学校が偏差値30台、40台であっても、「ご
苦労さん」「お疲れ様」「よく頑張ったね」―そう言っ
て上げてほしい。                        ,−−、
                              /      \
 そうした言葉は、実の親くらいしか投げかけられない   V・  ・V
のだから。                       ω人=♀=ノω 
                   
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(2008年1月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第36回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┳━┓┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 l⊃ノ  ┃安┃田┃先┃生┃の┃┃中┃学┃受┃験┃┃虎┃┃の┃┃穴┃
/ /   ┗━┻━┻━┻━┻━┛┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛
  
  師走を迎え、一部の学校では入試がスタート。いよいよ本番が迫って
くると、それに果敢に立ち向かう子がいる一方で、それを恐れ怖がってし
まい力を十分に出し切れないタイプの子がいます。同レベルの学力であっ
ても、メンタル面での差が本番での成否を決するケースがあります。今回
は、そんな場合のアドバイスを、安田先生に書いていただきました。
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     ■ 日常の自信が受験にも影響する
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃就┃職活動で、難関大学の学生は、少しでも自分がやりたい仕事に繋がる
┗━┛会社に内定が出るまでは粘り強く頑張り、世間的評価の低い大学の学
生は、5、6社に面接ではねられると全人格が否定されたように受け取って
しまって就職活動自体をやめてしまう、ということがよくある。
 
 実はこれと似たようなことが、中学受験の場でも見られるのである。
 
 難しいところにチャレンジ受験しようという子は、普段からなんとなく自
分に自信のある子が多い。同程度の偏差値を持っていても、普段の学校生活、
家庭生活で主役になれないでいる子は落ちることを心配してチャレンジしよ
うとしない。
 
 それは、落ちたときのショックの受け方にも現れている。自信のある子は
「○○の科目で失敗したからしょうがないや。次頑張ればいい。」と立ち直
りが案外早い。が、自分に自信を持てない子は、複数落ちると自分の存在自
体が否定されたような気になってしまい、その後の受験に尾を引きがちであ
る。
 
┏━┓
┃こ┃うした経験は次の学校段階にも影響し、大学受験でも一般受験を怖が
┗━┛って、推薦入試(大学入試ではこれに加えてAO入試)での進学を選
択しがちである。
 
 受験では、受験対象の学校のレベルばかりを気にして、こうした子どもの
メンタリティーをつい忘れがちだが、要素としては結構大きいものがある。
 
 併願校をどうするか決める時期だが、この機会にわが子のメンタリティ−
についても考察してみてはどうだろうか。それによって
併願作戦も変わってくるはずだ。                 ,−−、
                              /      \
 それともう時間がないが、いまからでもわが子に自信   V・  ・V
を持たせることを是非やっていただきたい。        ω人=♀=ノω
                   
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(2007年12月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第35回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┳━┓┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 l⊃ノ  ┃安┃田┃先┃生┃の┃┃中┃学┃受┃験┃┃虎┃┃の┃┃穴┃
/ /   ┗━┻━┻━┻━┻━┛┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛
  
  さきごろ発表された「全国学力テスト」の調査結果、秋田・富山・福井
が小6、中3とも上位でした。安田先生によると、これらの県の共通項は、
「富裕層も少ないかわり貧困層も少ない穏やかな社会、子どもたちのストレ
スによる学級崩壊がなく、授業がきちんと成立している学校」といったイメ
ージが浮かんだそうです。「生徒も先生も和気藹々(あいあい)、こんな学校
風土が生徒の学力も伸ばしているのでは……」と、ふと感じたそうです。
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     ■ 中学入試の高校入試化が進む
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃単┃純でスッキリしていた中学入試も、このところだんだん複雑になって、
┗━┛高校入試と似ている部分が多くなってきた。
   
 高校入試では、特進コースの合格点に達しなかったときに選抜コースに、
選抜コースの合格点に達しなかったときに総合コースに、「スライド合格」
できるという制度を採っている学校がたくさんある。
 
 ここへきて同様な方式が中学入試でも生まれてきているのだ。背景は「コ
ース制」が広がってきたからである。難しいコースを受けてダメだったらそ
れでおしまいというのでは受験生の心理としては不安である。受けた難しい
コースの基準に達しなかった場合にはやさしいコースに「スライド合格」で
きるというのであれば安心して受験できる。
 
 学校側にとっても、より多くの受験生を獲得するのに有効な手段であるこ
とが、広がっている理由である。
 
┏━┓
┃特┃待生については、一般入試の中できわめて成績が優秀な受験生を特待
┗━┛生にするという制度を採っている学校が多いが、独立した「特待生入
試」(多くは上位校と併願してもらうために午後に行っている)を実施する
学校も増えだしている。
 
 これについても、一般入試で合格をとった後で「特待生入試」にチャレン
ジできるという高校入試で行われているスタイルを採る学校が出だしている。
 
 これも、受験生にとって、「特待生入試」は合格者はごく少数になるから
受けにくいが、一般入試で合格を取れて入れば、ダメモトでチャレンジでき
るというメリットがある。
 
 このように、受験生に便宜を図ることで、少しでも多
くの受験生を集めようと各校が工夫を凝らす時代になっ       ,−−、
ている。年々複雑になっているだけに、受験予定校につ     /      \
いては早めに願書を入手し、募集要項に目を通して、わ   V・  ・V
が子にとって有利な制度を見落とさないようにしたい。   ω人=♀=ノω
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(2007年11月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第34回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┳━┓┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 l⊃ノ  ┃安┃田┃先┃生┃の┃┃中┃学┃受┃験┃┃虎┃┃の┃┃穴┃
/ /   ┗━┻━┻━┻━┻━┛┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛
  
  多忙な仕事に追われ「目の前の仕事をひたすらこなす日々。こんなこと
で いいのだろうか、そう思いながらも時は過ぎていく。だが、日常の小さ
な仕事のそれぞれに自分なりの思いを込める。そうしたことの積み重ねが一
つのうねりを生む。そんな風に思うようにしている」安田先生の最近の感想
です。受験勉強にも通じますね。日々の課題を着実にこなすことが大切です。
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     ■ 中学入試のカジュアル化が進む
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃あ┃る学校の学校説明会に足を運んだ。会場は超満員。予約制でないので、
┗━┛予想を大きく上回り、あわててパイプ椅子を運び込む有様だった。後
で聞いたところによると、前年同時期の1.2倍の参加者数だったという。
 
 学園生活のビデオが流され、校長、教頭の話が続く。最後に広報担当の若
い先生が前に出て、募集要項について話し出した。
 
「筆記用具もすべて用意してお待ちしています。散歩がてらお越しください」
 
 受けた。会場からは笑い声が上がった。
 
 が、私は「こんなことを言って信頼感が得られるのだろうか」と心配にな
った。受験する側も、こんな軽いノリであっていいのだろうか。
 
┏━┓
┃い┃ま中学入試の現場からは、面接がなくなり、通知表も不要になり、1
┗━┛回の受験料で何回でも受験でき、午後入試が猛烈に増加し、ダブル出
願・トリプル出願が広がり、合格発表も即日に発表し、入学手続きは入試シ
ーズンがほぼ終わる時期まで待つ……といった具合に、「受験生にとって受
けやすい制度」という建前の元、カジュアル化がどんどん進んでいる。
 
 実はこうしたことが、学校選択を安易にさせているように思う。わが子と
受験する学校とを徹底的に研究することなく、ただたく
さん軽く受ける。受験はたくさん合格を取ることが成功
なのではない。いちばん行きたいところに合格するのが       ,−−、
成功なのである。                      /      \
                            V・  ・V
 原点に帰って、絞り込んだ受験をしていただきたい。   ω人=♀=ノω  
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(2007年10月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第33回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┳━┓┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 l⊃ノ  ┃安┃田┃先┃生┃の┃┃中┃学┃受┃験┃┃虎┃┃の┃┃穴┃
/ /   ┗━┻━┻━┻━┻━┛┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛
  
  安田先生はこの夏休みに、信州伊那の「下栗の里」を旅行された。別
名“天空の村”といって、標高もたいへん高い。すばらしい景観と苛酷な生
活、両面でインパクトのある場所だったとか。「こういうところでも人は生
きていくのだ」「生きていけるのだ」という「生きる」「生活する」実感を
都会の子どもたちに持たせたいなと、ついつい思ってしまったそうです。
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     ■ 志望校対策の危険性
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃各┃年度の事業計画を達成するために、業界でそのときそのときに売れて
┗━┛いる商品を真似た商品を開発することにばかり力を入れている会社が
ある。そうしたことを繰り返していれば、当然自社のオリジナルな商品を作
り出す底力はなかなか育たない。
 
 受験勉強における志望校対策の勉強にもこれと似たようなことを感じる。
志望校の出題傾向を分析して、出そうな単元にしぼって勉強する。個別指導
塾や家庭教師に特定の教科だけ重点指導を受ける。
 
 合格に向けて、こうした志望校対策は欠かせない、これこそ合理的で効率
的だと思っている人が大勢いる。入試が迫り、時間が貴重になってくるとし
ぼりたくなる心理になることはわかる。
 
┏━┓
┃一┃通り全範囲の受験勉強が終わった後ならこうした志望校対策に集中し
┗━┛てもいい。が一通り全範囲が終わっていないのに、志望校対策にばか
りしぼってしまうことは、先のことを考えるとマイナスだ。
 
 入学後に伸びない生徒にはその学校への対策ばかりやって合格をつかんだ
ケースが実は多いのだ。高い山ほど裾野も広いように、将来伸びるためには
幅広い分野について少しでもかじったという経験と知識を持つことが欠かせ
ない。
 
 受験生活の渦中にいると、どうしても目の前の月例テ       ,−−、
スト、模擬試験、通知表が気になる。が、そうした中で     /      \
も、本当の目的はどこにあるのかを常に意識するように   V・  ・V
していただきたい。                   ω人=♀=ノω 
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(2007年9月10日配信)
 
 

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 ∩   《連載/第32回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┳━┓┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 l⊃ノ  ┃安┃田┃先┃生┃の┃┃中┃学┃受┃験┃┃虎┃┃の┃┃穴┃
/ /   ┗━┻━┻━┻━┻━┛┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛
  
  「大学進学実績」・・誰もが志望校の絶対的な根拠とするこのデータ。
その根拠を危うくする事件がありました。最近の私大入試制度の変更では、
“1人が1回の入試で多数の学部・学科の合否が判定される”ことが可能に。
このことを悪用したものでした。こんな時代の「学校選択」とは・・・。
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     ■ 学校選択の価値をどこに置くか
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃大┃阪のある私立高校が、優秀な生徒に受験料を学校が負担して4私大
┗━┛(関西、関西学院、同志社、立命館)の73もの学部・学科に出願させ、
合格者数を稼いでいたことが問題になった。
 
 この学校は「関関同立」の合格者数を144人と発表していたが、実際は1人
が半分以上の実績を出していたことになる。大学入試センター試験の結果だ
けで合否を判定する私大の入試を利用したものだが、これは極端なケースに
しても、同様なことはその後10校以上でも行われていたことが判明している。
 
 大学入試センター試験だけではない。最近の私大入試では(東京の有名私
大でも)全学統一入試というものがあり、1回の入試で多数の学部・学科の
合否が判定されるようになっている。つまり、学校側が受験料を負担する、
しないという側面を別にしても、1人が以前よりはるかに多くの合格を手に
することが可能になっているのである。
 
┏━┓
┃大┃学合格者数はこのようにバブル傾向にあり、年々持つ意味が軽くなっ
┗━┛ている。それなのに相変わらず前年春の大学合格実績が良かった学校
に応募者は詰め掛ける。
 
 だからどこも少しでも数字を多く見せようと延べ人数を発表する。そうし
たなか、正確な進学者数をキチンと出している学校が少数ながらある。こう
した学校こそ信頼できるのではないだろうか。
                                ,−−、
 また今回の出来事を、数字でなく、学校の教育の中身     /      \
で学校選びする転換点にしてもらえたらいいのではない   V・  ・V
かと思う。                       ω人=♀=ノω  
 
--------------------------------------------------------------------
(2007年8月10日配信)
 
 

・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
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 ∩   《連載/第31回》
 ||nnn ┏━┳━┳━┳━┳━┓┏━┳━┳━┳━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 l⊃ノ  ┃安┃田┃先┃生┃の┃┃中┃学┃受┃験┃┃虎┃┃の┃┃穴┃
/ /   ┗━┻━┻━┻━┻━┛┗━┻━┻━┻━┛┗━┛┗━┛┗━┛
  
  そろそろ個別の学校説明会シーズンがはじまります。さて学校訪問して、
どのポイントに注目して学校を評価するでしょうか。今回は、学校選択のさ
いに見逃しがちな“落とし穴”ともなっている大切なことについて・・・。
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     ■ 学校説明会では先生に注目して
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━┓
┃3┃月21日、春分の日で学校は休みだったがその先生は学校に出た。1
┗━┛本の電話が学校にかかってくることを予感して。案の定、昼過ぎ、教
員室の電話が鳴った。「先生! 合格しました! これから行きます!」生
徒は学校が休みであることも忘れて、まっしぐらに学校に駆けつけてきた。
大学前の和菓子屋さんでたくさんの餅を買い込んで。
 
 数週間前のその国立大学の前期試験。その生徒は数学で失敗してしまった。
「どうしよう」―その先生に相談した日から二人のチャレンジが始まった。
後期の試験日まで時間がない。先生は生徒の性格と弱点を考えて15冊の本
を選んだ。生徒は猛スピードで読み、死に物狂いで小論文を書き、先生はそ
れを添削し続けた。そうして勝ち取った合格だった。
 
 6月の学校説明会のとき、先生はその生徒のことを「同志」と言った。戦
いに挑んだ壮絶な日々が、無意識のうちに「同志」という言葉を使わせたの
だろう。
 
┏━┓
┃学┃校を選ぶとき、知名度とか、偏差値とか、大学合格実績とか、カリキ
┗━┛ュラムとか、校舎とか、交通の便とか……数字、ハッキリ目に見える
もので選ぶことが一般的だ。年々そうした傾向が強くなっている。
 
 数字は客観的であるから、それらをもとに判断することは間違いの少ない
選択方法であることは確かだろう。が、このような先生との出会いこそ、中
学・高校生活での最高の財産ではないだろうか。客観的な条件に優れている
学校を探すばかりでなく、学校選びなのだからもっと「先生」に目を向けて
もいいのではないかという気がする。
 
 多感な中学・高校時代、これから大人になっていく過程で、どのような人
生観、教養、趣味、刺激……に接するかはとても大切なことである。そして
それらは何より先生から受ける部分が大きいのだ。
                                ,−−、 
 これからの学校説明会では、「数字」以上に「人間      /      \
性」を感じさせる部分があるかどうかに注目してはど   V・  ・V
うだろうか。                     ω人=♀=ノω 
--------------------------------------------------------------------
(2007年7月10日配信)
 

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